住宅用太陽光システムって、売電収入はどれくらいあるの?【2021年度編】

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固定買取金額が年々安くなっているけど、
今更、太陽光システムって設置して意味あるの?

そんな疑問に答えていけたらと思います。

結論として、意味あります。
僕は、設置できる環境があるのであれば、
既築の方も、これから家を建てる人も、設置したほうがいいと考えます。

ちなみに、
自分が家を持つときには、必ず設置しようと思っています。

この記事でわかること
  • 太陽光システムでの経済効果の試算方法
  • 売電収入と自家消費(買わずに済んだ分)の二本立て

住宅用太陽光システムの背景

来年度、2021年度の単価は、19円(税込) 

 環境のために、未来の子どものために、より良い地球環境を残すため、
世界がCO2削減に舵を取っています。
もともと舵を取っていましたが、かなり加速したのは、周知のことです。

ようやく、日本は、舵を切りました。
菅首相が、「50年に温暖化ガスの排出を実質ゼロにする」と宣言しました。

そして、先日、2021年度(来年度)のFIT(固定価格買取制度)の買取価格の
委員長案が公表されました。

  • 2021年度 19円(税込)
  • 2022年度 17円(税込)

これまでは、
『発電して、売電して、売電収入を得る』という考え方でしたが、
売電価格が下がったことにより、
『発電して、蓄えて、使う』、なるべく電気を買わない、自家消費するという
考え方で設置します。

売電価格‐ソーラーパートナーズ

余剰電力を売電

 設置した太陽光パネルが太陽が昇っている間に発電し、家の中で使われます。家の中で使いきれなかった発電分(余剰電力)を売電します。(電力会社が買ってくれます。)なので、共働きなどで日中、誰も家にいない場合は、家電の待機電力がほとんどなので、発電分は、ほぼ売電するといった状態になります。逆に、家で日中生活すると、家で使う分(自家消費)が増えるので、売電量が減るイメージです。

仮に、4kwhシステムを設置したら

 日本の屋根は、太陽光パネルがたくさん載る屋根の形ではないです。だいたい、4kwシステムが平均と言われています。新築だと、太陽光パネルをたくさん載るように、片流れ屋根の形状にして、10kw程度載せたりしているようです。

4kwだと、たいてい年間の発電量は、1,100を掛けてあげると算出できると言われています。つまり、4,400kw、年間で発電すると。雨の日も風の日も、晴れの日も全部ひっくるめて、1,100を掛ければ、年間どれだけ発電するかザックリわかるよねという。

売電金額を計算したい

そのうち、自家消費分を何割で計算するかで、売電量は変わってきます。日中誰もいなければ、1割程度、1~2人生活するなら3割程度。

仮に3割としたら、
4,400x0.3=1,320kwが自家消費に消えます。

4,400-1,320=3,080kwが年間の売電量になります。

2021年度単価で計算すると、
3,080kwx19円=58,520円が年間の売電量とシミュレーションできます。

月に換算すると、
58,520円÷12=4,876円の売電収入になると。

固定買取制度は、10年間なので、
58,520円x10年=585,200円。

つまり、
4kwの太陽光システムを設置して、
2021年度の固定買取制度に乗っかると、
10年間で、585,200円(税込)の収入が見込めます。

あくまでシミュレーションで、雨が多ければ変わりますし、日当たり条件でも変わるでしょう。

表に出てこない経済効果

↓↓↓先ほどのここを少しほじくりたいです。↓↓↓

仮に3割としたら、
4,400x0.3=1,320kwが自家消費に消えます。

年間で1,320kwの発電分が、自家消費に消える試算をしています。この分は、太陽光システムを設置していなかったときは、電力会社から買っていたけど、システムを載せたあとは、買わなくてよくなった電気量と言えます。


太陽光システムを載せていなかったとき、1,320kwx26円=34,320円払っていた。システムを設置することで、この分の電気代が安くなります。

34,320円x10年=343,200円

つまり、
4kwの太陽光システムを設置して、
2021年度の固定買取制度に乗っかると、
10年間で、585,200円の収入が見込めます。
さらに、343,200円の電気代削減が見込めます。

合計:585,200円+343,200円=928,400円の経済効果が得られる試算です。

先ほどの26円ですが、全国の従量電灯料金の平均金額で計算しています。
例えば、うちはエコキュートなどをご使用で深夜電力のプランの方だと、今のプラン金額で昼間は38円くらいなので、1,320kw×38円=50,160円(年間)、電気代が減ることが言えます。

ちなみに、
この自家消費の試算は、わかりやすく10年で計算していますが、設置していればこの先ずっと恩恵があります。売電収入は、固定買取制度(FIT法)で10年と期間が決まっていますが、自家消費は、10年過ぎても、太陽光システムが載っているかぎり、自家消費してくれます。

なかなか見えにくいところですが、しっかり末永く働いてくれます。

ちょっと待って、売電金額が19円で電力会社から購入金額は26円?

これまでというか、売電価格が38円などのときは、38円で売電して、26円(従量料金)で電力会社から買っていた。しかし、ここ最近それが逆転しました。そうです、19円で売電して、26円で電力会社から買うという現象になりました。

19円で売電するなら、なるべく自分の家でそのまま使ったほうがお得だよね、という話です。

2年前くらいから、電気を創って、蓄えて、使う、自家消費の考え方が広まってきました。この考え方は、太陽光パネル+蓄電池システムです。

これについては、またの機会に掘り下げていきたいです。

太陽光のメリットデメリット‐ソーラーパートナーズ

まとめ

太陽光システムで、どれくらいの売電収入が得られるかは、システム容量と自家消費の量で決まることがわかりました。システムの導入費用との比較の参考になればいいなと思います。

もう今さら太陽光システムを設置しても遅いということは、決してありません。売電金額は、下がっていますが、システム費用も下がっています。性能や効率も、当然良くなっています。


今後、再エネ賦課金と言われる負担金や電気料金の上昇で、電気代はますます高くなることが予想されます。そういった経済効果面やCO2削減の環境面でも、太陽光システムがさらに広がるといいなと思っています。

それでは、良い1日を!

 

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