前回の記事で、FIT制度と再エネ賦課金がナニモノなのかなんとなくわかってきました。
↓前回の記事はコチラ。↓
見方を変えると、
再エネ賦課金で、電力会社が儲かってるやん!
ってなるんですけど、
太陽光などの再生可能エネルギーシステムの普及を目指したFIT制度で、電力を買い取っているのは、電力会社でしたね。
結局、
再エネ賦課金は、
FIT制度の財源になっているので、
電力会社は、
再エネ賦課金では、儲かってはいないんですね。
FIT制度と再エネ賦課金は、
切っても切れない関係のようです。
問題は、
再エネ賦課金、高くない?ってこと。
- 再エネ賦課金でいくら支払うのか
- 残りの人生で、電気代をいったいいくら払うのか。
再エネ賦課金でいくら徴収されているのか
再エネ賦課金の推移
2012年から始まった再エネ賦課金。
下記がその推移です。
2012 | 2013 | 2014 | 2015 | 2016 | 2017 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | |
単価(円/kwh) | 0.22 | 0.35 | 0.75 | 1.58 | 2.25 | 2.64 | 2.90 | 2.95 | 2.98 | 3.36 | ??? |
前年度比 | 1.6倍 | 2.1倍 | 2.1倍 | 1.4倍 | 1.1倍 | 1.1倍 | 1.01倍 | 1.01倍 | 1.1倍 | ||
月負担(円) | 66 | 105 | 225 | 474 | 675 | 792 | 870 | 885 | 894 | 1,008 | |
年負担(円) | 792 | 1,260 | 2,700 | 5,688 | 8,100 | 9,504 | 10,440 | 10,620 | 10,728 | 12,096 |
2012年、0.22円、かわいいもんです。
これくらいなら気になりません。
しかし、
その存在を無いものになどできないくらい、
徐々に上昇していっています。
2016年あたりから、もはや無視できません。
今回、
2021年5月からの再エネ賦課金が、3.36円に決まりました。
スタート当時からの比較でみると、
0.22円から3.36円へ。
9年で15倍に!
2021年5月検針分の電気料金から2022年4月検針分の電気料金まで適用されます。
僕の場合
僕は、賃貸で、一人です。
2020年12月で見ると、
使用料:139kWh
再エネ発電促進賦課金:
139kWhx2.98円=414.22円

エアコン毎日付けていたので、けっこう電気使いました。
夏もエアコンに頼りっぱなしです。
月/400円として、1年だと、4,800円。
うーーん、まぁ、そんなに気にならない。
仮に、
この先、このまま死ぬまで、
今の状況が続いたら、80歳で死ぬとして、
52年。(28歳設定)
4,800円X52年=249,600円。
うーーーん、まぁ笑
あー、一応、電気代を月/3,400円としたら。
3,400円x12ヶ月x52年=2,121,600円。
おぉぉぉ。
これは、なかなかの数字。
この心臓が動くのを止めるまで、
電気のお世話になるので、
ずぅーーーっとこの先、固定費として払わなあかんのか。
電気代、恐るべし。
ちなみに、
ガス代金も試算してみた。
都市ガス、3,000円/月くらい。
3,000円x12ヶ月x52年=1,872,000円。
このまま一人で生きていくと、
生活に必要不可欠な費用、
インフラ費で、400万かぁ。
携帯も3,000円(格安SIM、UQ使用)だから、
1,872,000円。
電気代、ガス代、携帯代で、600万。
皆様は電気代を死ぬまでにいくら払いますか?
総務省統計局の統計では、
一人暮らしでは、月185kWh、5,200円/月が平均のよう。
平均を大きく下回っている!
季節差で、4,700~6,200円の模様。
4人暮らしでは、
月400kWh、11,200円/月が平均のよう。
季節差で、10,100~13,400円の模様。
まず賦課金は、
400kWhx3.36円=1,344円。
1,344円x12ヶ月x40年(40歳が80歳で、、と仮定)
645,120円。
大きいけど、なんかインパクトに欠けるなぁ。
いやでも、賦課金だけでこんなに取られるのか!!
家族でハワイ旅行1回分くらいでしょうか。
次に、電気代。
さっきの賦課金はこれに含まれます。
11,200円x12ヶ月x40年(40歳が80歳で、、と仮定)
5,376,000円。
これはごっつい!!笑
気にしてないけど、
家族持ったら、
死ぬまでにこんなに電気代払うんだ、、、。
いや、子どもが一人暮らしをしたら、
電気代は2人世帯に戻るか。
みなさんも是非、
電気の利用明細表をチェックしてみてください。
生まれてから死ぬまでの電気代を試算
こんな計算していたら、
気になったので、生まれてから死ぬまでで電気にどれだけお金を支払うのか計算してみたくなりました。お付き合いください。ざっくりで。
18歳から一人暮らし、
30歳で結婚、35歳で子ども2人、
55歳から夫婦生活再開、
医療技術の発達で、90歳まで生きる設定で!
①18歳~30歳
3,400円x12ヶ月x12年=49万円
②31歳~34歳
8,900円x12ヶ月x4年=43万円
③35歳~55歳
11,200円x12ヶ月x20年=279万円
④56歳~90歳
8,900円x12ヶ月x34年=360万円
つまり、
49万+43万+279万+360万=
731万円
このまま電気代が上がらなければね!!
この9年で、再エネ賦課金が15倍になったことをお忘れなく。。。
こんな試算も発見
オール電化の方は、
上記よりもっと高くなると思われます。
給湯器は、エコキュートと言われる、電気を使って、
外気を利用して、お湯を創る設備。
調理器具は、IHクッキングヒーター。
オール電化は、太陽光システムとと相性抜群です◎
そして、ガス代。
35歳、家族4人想定。
月10,000円だとすると、
10,000円x12ヶ月x54年=
624万円。
え。電気代と合算すると、、、
1,300万円。
怯えます。
生きてく上で、こんなに電気代とガス代で必要なんて。。
みなさんも是非、
電気の利用明細表をチェックしてみてください。
#2回目
再エネ賦課金はこれからどうなる?
FIT制度は、住宅用の太陽光だけじゃない
見落としがちですが、
そもそもFIT制度の対象は、住宅用の太陽光だけじゃなかったですね。
産業用の太陽光もあります。
しかも、産業用の固定買取期間は、
なんと20年です。
2009年から始まって、
住宅用は2019年に終わる方がいるという話でしたが、
産業用は、まだあと10年あるのです。
42円とかでですよ。
産業用なので、住宅用とは、太陽光の規模が違います。
めっちゃ大きいです。規模も金額も。
良く山とか空き地などで見かけるあれです。
つまり、
まだまだFIT制度の財源として、
再エネ賦課金は必要なのです。
さらに言えば、
風力やバイオマスなど他の再生可能エネルギーも対象ですよね。
今のところ、逃れられなのです。
以上、あらっした。
次回、再エネ賦課金をなんとかしよう。

コメント