電気代、知らない間に高くなってませんか?Ⅰ~FIT制度と再エネ賦課金~

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 どうやら僕らは、知らないうちに日本が実行している太陽光発電を普及する制度=固定価格買取制度で、太陽光を設置していても設置していなくても、使った電気量に比例した金額を負担しているようです。これがジワジワと静かに、でも確かに、上がっているのです。ひっそりと、でも確かに上がっているので、気付かないうちに、負担が増えていることに気付かないようです。

この記事でわかること
  • 固定価格買取制度(FIT制度)とは?
  • 再エネ賦課金って?

原因の一つは、再エネ賦課金(サイエネフカキン)なるもの

固定価格買取制度(FIT制度)とは

 まず、日本が取り組んでいる、
『固定価格買取制度=FIT制度』(以下、FIT制度)。

※FIT=Feed-in Tariff

Tariffは、関税、関税率、料金表などの意。
Feed inは、取り入れる、入れるの意。
再生可能エネルギーで発電した電気を、
電力会社が一定価格で一定期間買い取ることを国が約束する制度です。
電力会社からしたら義務付けされているわけですね。

この制度は、日本だけでなく、
太陽光発電で世界一のドイツをはじめ世界35カ国以上で導入されており、
再生可能エネルギーの推進力となっています。

そうです。
FIT制度とは、
持続可能であるエネルギーをもっと増やしていこう、
増やすために、一定期間(住宅用は10年)、一定価格(制度導入時は48円)で、
国が買い取るからさ!という制度です。

「太陽光」「風力」「水力」「地熱」「バイオマス」の5つのいずれかが対象。
国が定める要件を満たし、電力会社、国へ申請をおこない、
認められれば、買取が始まります。
一般的に家庭でおこなえるのは、太陽光発電のみです。
住宅の屋根用だと、発電した分から自分で消費した後の余剰分が買取対象となります。

FIT制度の具体的内容

2009年11月からスタートした住宅用太陽光発電の余剰電力買取制度。
2012年7月1日まで実施され、
それ以降から現在まで固定価格買取制度として移行されています。

10kW以下の太陽光発電は10年間で固定価格買取期間が終了します。

そして、
2009年11月から始まった買取金額は、48円。

固定価格買取制度は2009年11月に始まった制度ですので、
10年後の2019年11月に初めて固定買取期間が終了する方がでてきます。

これが、2019年問題と言われていたものです。
1kwを48円で電力会社に買い取ってもらっていた10年が終わり、
いくらになるんだーと世間を賑わせていました。
今、全国的には7‐8円となっています。

太陽光の売電価格‐ソーラーパートナーズ


各電力会社で買取金額は異なり、また独自のサービスを展開しています。

中部電力だと、ワオンプランやAmazonプランなどの5プランがあります。

ちなみに余談ですが、太陽光システムそれ自体は、
FIT法が整備される前から設置されている方も当然いらっしゃいました。
じゃあ、FIT法が整備される前はどうだったの?

買っている電気代で、買い取ってくれていました。
24円とかだったようです。

電気代の再エネ賦課金って何モノ?

FIT制度については、だいたいこんな感じです。
再生可能エネルギー発電促進賦課金=再エネ賦課金。
小難しい感じを並べよって。
こいつがくせ者です。

再エネ賦課金とは、
電力会社がFIT制度によって買い取る金額の財源です。
電気を使っている方、すべての人から。
そう、太陽光を設置している人からも
設置していない人からも賦課金という形で集める。

それが、再エネ賦課金です。

日本で使用している電力の7割は、火力発電で賄っています。
主に天然ガスと石炭を燃やしています。
すべて輸入に頼っていますが、
それでも全然、太陽光や水力で電気を創るより、
断然安いのです。
再生可能エネルギーの導入費用が高い。
賦課金は、今はまだコストの高い再生可能エネルギーを支えているとも言えます。

逆に、
電力会社側からみると、
別にわざわざ買いたくないのです。

FIT制度によって、義務付けされているから、
買いますけども。みたいな。
だって、わざわざ高い費用で、再エネを買う必要ないですもんね。

再生可能エネルギーで発電された電気は、
日々使う電気の一部として供給されているため、
再エネ賦課金は、毎月の電気料金とあわせて請求されている感じです。

実際に太陽光を載せると、どんな感じになるかはこちら。↓

【住宅用太陽光発電】ソーラーパートナーズ

まとめ

再生可能エネルギーって、
「太陽光」「風力」「水力」「地熱」「バイオマス」で、
電力を創る電力のことでしたよね。
つまるところ、この電力を創るコストが高いんです。

政府は、海外からの視線もあり、
環境にいい再生可能エネルギーを増やしたい、普及させたい。

でも、
導入に費用が掛かる。
世界の制度の真似をして、
普及するように費用を還元して、導入してもらおう。
これがFIT制度。
財源どうしよう。
どこからお金をひねりだそう。
そうだ、電気を使っている人から徴収させてもらおう。
再生可能エネルギーのシステムを導入している人、
導入していない人からも徴収しよう。
これが再エネ賦課金。

②へ続く。
再エネ賦課金、いくら支払っているのか。
生涯の電気代は?

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